稲盛氏を中国の超大物企業家が尊敬する深い理由 ファーウェイ、アリババ、バイトダンス創業者も

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さらに、「(中国最大級の不動産グループ)万科集団トップの王石氏、ハイアールトップの張瑞敏氏は素晴らしい経営者だが、稲盛和夫氏は次元が違う」と強調した。

稲盛フィロソフィーに共感

王興氏は2013年にハイアールの張氏と知己を得たことをきっかけに、中国企業家第一世代と呼ばれる大物経営者たちと交流を始めた。

その中で、「インターネットビジネスの思考とはどんなものか」と問われ、「ビジネスの本質はネットに限らず同じではないか」と感じ、改めて稲盛フィロソフィーの深遠さを実感したそうだ。

昭和1桁生まれの稲盛氏は著書や講演で、「神様が手を差し伸べたくなるほどに、一途に仕事に打ち込め」と語り、「ワークライフバランス」「多様性」がキーワードの令和では受け入れられにくい面もある。

だが、激しい競争にさらされ、米中の政治戦争にも巻き込まれる中国のテック界のスターにとって、「仕事が修行」との価値観はすとんと腹落ちするものなのかもしれない。

浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆編集、海外企業の日本進出における情報発信の助言を手掛ける。近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
X: https://twitter.com/sanadi37
公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

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