アメリカの家賃が過去最高を更新した悲惨な状況 マンハッタンの1ベッドルームが月58万円超

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金銭的余裕のない住宅賃借人にとって、米国の都市圏の多くで状況は一段と悲惨なものになりつつある。

ザンパー・ナショナル・レント指数によると、新規に掲載された1ベッドルーム(BR)の家賃の全米中央値は現在1486ドル(約20万6000円)と、2021年8月に比べ11.8%上昇。前月に記録した過去最高を更新した。米国の都市の半数以上で、賃料が2桁の上昇率となり、30%を超えるケースもある。

ニューヨーク市は引き続き、賃借人にとって最も高価な場所で、1BRの家賃中央値は前年比39.9%上昇。2BRのアパートでは46.7%の家賃アップとなった。行政区別で家賃上昇が最も目立つのはマンハッタン区で、1BRの月額家賃は前年比27%上昇し4212ドル。対照的にスタテン島区の1BRの家賃中央値は1582ドルと、わずか5%の上昇にとどまった。

家賃が低下した都市は、アイオワ州デモイン(前年比12%低下)とオハイオ州クリーブランド(5.4%低下)のみ。

サンベルト地帯の一部都市は、家賃が落ち着く兆しが見えている。テネシー州ナッシュビルとメンフィスでは前月比でやや低下。フロリダ州のフォートローダーデールとセントピーターズバーグでも同じ傾向だった。マイアミの家賃は引き続き上がり、前月比で0.8%、前年比で34%の上昇だったが、ザンバーによると前月比で1%未満の上昇は控えめだと考えられるという。

1BRの平均家賃が1000ドルを下回る都市は18あり、その中で最も低いのはオハイオ州アクロン。

原題:

US Rents Hit New Record, With NYC Soaring Past $4,200 for August(抜粋)

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著者:Martine Paris

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