「サザエさん」ラップCMが人々の心をつかんだ理由 ACジャパン「寛容ラップ」など音楽が印象的なCM
8位の日本マクドナルドは『ハワイだョ!全員集合』をキーワードに、ハワイをイメージした期間限定商品を訴求するCMを放送。ザ・ドリフターズの『いい湯だな』をBGMに「おいっす!」「あんたも好きねぇ」といったドリフの名ゼリフや爽快感のある映像とともに、商品ラインナップを印象づけた。
日清食品『U.F.O.』はきゃりーぱみゅぱみゅの『ファッションモンスター』のMVをモチーフにしたCMをオンエアし、10位につけた。「♪U.F.O.モンスター」という替え歌が流れる中、藤岡弘、が「焼そばパン!」と力強くポーズを決める様子や、商品を食パンに挟んで“U.F.O.モンスター焼そばパン”を作る姿を映し、新たな食べ方を親しみやすく表現した。
「♪一平ちゃんが 止まらない」
明星食品『一平ちゃん』は4人組ロックバンド・フレデリックの『オドループ』の替え歌を使用したCMを放送し、24位にランクインした。同曲は2014年のリリース以来、国内外のSNSを通して注目度を高め、昨年末には公式MVの再生回数が1億回を超えるなど若年層を中心に人気の高い楽曲だ。
CMは「♪一平ちゃんが 止まらない」という女性の歌声をバックに、誰もいない部屋の壁から何人もの本田翼が次々に現れ、手にした商品を食べようと走っていくシーンから始まる。続けて「♪ソースねり込み麺 やめられない~」「♪いっぺん食べたら やめられないよ」といった歌詞に合わせて、麺に目を見張ったり商品のおいしさに満足げな表情を浮かべたりする大勢の本田が“ループ”するように連続して描かれるというもの。
最後は麺のシズルカットに「旨さ鉄板! やめられない!!」のコピーと商品パッケージを重ね、ソースのねり込み量が1.3倍に増量したという商品の特長を印象づけた。 本田のかわいらしさや耳に残るサウンド、商品のシズル感がフックとなり、女子中高生など女性から多く得票。「音楽も印象的で、本田翼がたくさんいて面白かった」「繰り返しで頭に残る」「めっちゃ食べたくなりました」などのコメントが多かった。
今期はラップやオリジナルのCMソング、SNSで話題の楽曲の替え歌など、さまざまなタイプの音楽を効果的に使用した話題作が上位に顔をそろえた。どの作品もメッセージを企業目線でロジカルに説明するのではなく、無意識のうちに口ずさみたくなるフレーズとともに意外性やユーモアのあるストーリーを展開した結果、多くの視聴者の心を捉えたようだ。
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