とはいえ、前2回のケースと異なり、「ジャにのちゃんねる」の4人はユニットとしてここまで動画を共同制作しており、グループ的な側面もある。その意味では、個人とグループの中間形態というユニークさがある。
「ジャにのちゃんねる」が担う役割
だがそれ以上に、彼らの起用のなんといっても新しい点は、インターネットでの活動が評価されたことだろう。とくに『24時間テレビ』は、その歴史の厚みという意味でも、また番組のスケールの大きさという意味でも、現在のテレビを代表する番組と言っていい。
そこにYouTubeでしか基本的に活動していない「ジャにのちゃんねる」が起用されたことは『24時間テレビ』史上初であり、想像以上に画期的なことだ。
そのことを踏まえた当日の注目ポイントは、4人がいかに「ユルさ」を出せるかというところだろう。彼らの動画の面白さは、YouTubeならではのリラックスした雰囲気にある。一方で、『24時間テレビ』には、緻密な進行スケジュール、そしてチャリティーというきっちりとした目的がある。
つまり、「ジャにのちゃんねる」にとって、ネットならではの自分たちの自然体の魅力を維持したまま、『24時間テレビ』という番組にどう貢献するのかというテーマ、大きく言えば、ネットとテレビをどう橋渡しするのかというテーマがあるように思える。それは、これまでのジャニーズパーソナリティーになかったような挑戦だろう。
ただ、それも余計な心配なのかもしれない。「ジャにのちゃんねる」で配信中の「ジャにの24」と題した一連の動画では、『24時間テレビ』本番に向けたプロモーションや準備の舞台裏が映し出されている。それらを見ると、4人がそれぞれの経験値をもとに、ネットとテレビの違いを意識しながら最適な答えを探っているのがよくわかる。
こうした動画を事前に見ておけば、視聴者としてもより本番を楽しめること請け合いだ。普段はあまりテレビを見ないような若いYouTube世代の関心を引くこともあるだろう。番組での彼らに期待したい。
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