やる気ない部下を嘆く上司のほうが実はダメな訳 本当に必要なのは「やる気」ではなく「やる理由」

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そのときに重要なのは、「なぜやるのか」をしっかり考えるという姿勢です。もしかしたら、今皆さんの目から見て「やる気がない」と感じる人というのは、これからの時代に求められる人かもしれないのです。

だからテクニックとして、しっかりと仕事の背景を伝えることをしましょう。「このプリントを印刷して、担当者の机に置いておいて」という指示だけでは、「なんでこんな雑用をやらなきゃならないんだ」となってしまうのも当然です。

やる理由をセットで話す

それよりも、「部署の人間関係を把握するのと、こうした資料の準備の仕方を覚えてもらうためにこの仕事をやってもらうよ」ということをセットで話をするのです。

『部下のやる気はいらない 「一歩踏み出す」からはじめるコーチング』(日本能率協会マネジメントセンター)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

また、定期的に話をして、「今やっている業務に対する納得感=自分の将来のため、会社のこれからのためにつながっている感覚」を持てていないのなら、軌道修正できるようにコミュニケーションを取りましょう。

このような「やる気」ではなく「やる理由」にフォーカスして相手からやる気を引き出すことを、われわれはコーチングと呼んでいます。このようなコーチングこそが、これからの時代に多くのビジネスマンに求められる技術になっていくのではないでしょうか。

やる気がないことを責めて、精神論で解決しようとしてもうまくいきません。それは今の時代には即していないからです。これからの時代に合わせたコミュニケーションが今後増えていってほしい。そのためにぜひ「やる理由」を会話の主眼に置いてお話ししてもらえればと思います。

岩崎 徹也 PABLO代表取締役

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いわさき てつや / Tetsuya Iwasaki

慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科修了。2013年新卒でリクルートホールディングス入社、リクルート住まいカンパニーにて大手法人営業/新規事業立ち上げなどを歴任。その後起業して法人向けコーチング会社を設立。独自のコーチング理論を構築し。主にミドルマネジメント向けにコーチングセッションを実施している。

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