欧州とアジアの天然ガス先物相場が過去最高値付近に急上昇した。ここ数十年で最悪のエネルギー危機で供給確保を巡る競争に拍車がかかっている。
欧州の指標となるオランダの期近物は24日に一時13%上昇。ロシアのウクライナ侵攻開始の数週間後に記録した水準に上昇した。アジアの液化天然ガス(LNG)先物は18%高となり、過去最高値を付けた。
ロシア産ガス出荷はなお抑えられており、ノルウェー産も設備の保守点検に伴い9月にかけて減少する見込みだ。米国では、今年に入って爆発で被害が出た主要なLNG輸出ターミナルの再稼働が11月にずれ込み、当初目標の10月から遅れる見通しだ。
ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムが主要パイプライン「ノルドストリーム」を通じた供給を今月31日から3日間の点検期間中に停止するため、市場はさらに逼迫(ひっぱく)する見通し。欧州当局は作業終了後も供給が再開されないのではないかと懸念している。
原題:Natural Gas Soars in Europe, Asia as Crisis Heats Up Competition(抜粋)
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著者:Vanessa Dezem、Elena Mazneva
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