起業に失敗する人と大成功する人を分ける4要点 大きく考える能力と勇敢さがないと到底勝てない

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「シンク・ビッグ」ということばは、テレビの中からトランプ元大統領の発言まで、あらゆるところで耳にする。さらには、Tシャツにもよく「ビッグになれなきゃ、田舎に帰れ!」とプリントされている。どうやら、世の中には大きく考えられない人間がはびこっていて、大きく考えられないことは伝染病のように治療されなければならないらしい。

このことばはポップカルチャーとして人気を博しているものの、特にビジネスとかかわる場合、その意味がはっきりしない。

ビジネスにおいて「シンク・ビッグ」とは、自分の可能性を最大限広げるアイデアを追求することに他ならない。同じように、世の中に最大限のインパクトを与えるアイデアを追求するという意味もある。こうしたシンプルな定義にもかかわらず、大きく考えることはいろいろな意味で実践するのが難しい。だが、難しくしているものが何なのかがわかれば、実践できるようになるはずだ。

「シンク・ビッグ」が実行できない4つの理由

1. 環境を超えられないから

私は若い起業家を指導しているが、彼らに失望することがある。それは、彼らが自分のいる環境や現実という限界を超える企業を生み出せないからだ。つまり、彼らの発想が環境に縛られているため、彼らの企業の成長も制限されたり、行き詰まったりしている。これがよくある理由のひとつだ。

こうした現象に対抗するために私は、成功するために置かれた環境の外に出た起業家の例を挙げる。たとえば、自分のキャンパスにいる学生だけをターゲットに起業しようとする大学生が多い。そうではなくて私は、自分たちの製品やサービスを大学生とは違う集団に適用して、市場を拡大するよう勧める。

自分たちの製品やサービスを、たとえば全米中、世界中の大学に売れるかもしれない。もしそのアイデアの魅力を広く訴えかけられたら、もっと規模が大きくなるだろう。また、私は大学の教え子にフェイスブックの話もする。もともとは大学生だけのものだったフェイスブックが、世界中の人を魅了する理念に基づいていたことを伝える。フェイスブックの共同設立者マーク・ザッカーバーグが、ターゲットを大学生から世界中の人に広げるのは時間の問題だったのだ。

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