脱・橋下?維新「初代表選」を自民党が注視する訳 見えない全国政党への道筋、大阪支配継続も

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維新の初の代表選の立候補者
街頭演説会に臨む(左から)馬場伸幸共同代表、足立康史国会議員団政調会長、梅村みずほ参院議員(写真:共同通信)

日本維新の会による結党以来初の党代表選が8月14日に告示され、足立康史国会議員団政調会長(56)、馬場伸幸共同代表(57)、梅村みずほ参院議員(43)(届け出順)の3氏が立候補した。

27日の投開票・新代表選出に向け、今後の党運営のあり方や全国政党化に向けた方策などで論戦が繰り広げられる。

代表選は松井一郎代表の辞任に伴うもの。同党の悲願となる「全国政党」への道を拓けるかが焦点だ。同党は創始者の橋下徹元大阪市長と、その盟友で大阪市長の松井氏という非議員・首長の「大阪組」が党運営を主導してきただけに、今回代表選を通じていわゆる大阪支配から脱皮する足がかりを得られるかが注目だ。

吉村氏不出馬で「首長支配」には終止符

今回は、大阪府知事として高い人気を誇る吉村洋文大阪維新の会代表が出馬せず、国会議員による争いとなったことで、これまでの「首長支配」には終止符が打たれる。党内でなお圧倒的な求心力を持つ松井氏が、告示前から馬場氏支持を明言したことで、選挙戦は松井氏を軸に展開するとみられている。

代表選は、国会議員、地方議員ら特別党員(586人)と、2020年から継続して党費を払った一般党員(1万9293人)にそれぞれ1票が与えられ、最多得票者が新代表に選出される仕組みだ。

自民党や立憲民主党と違って、維新の代表選では議員と党員を同じ1票と扱うため、全体の約97%となる党員票の行方が結果を左右する。このため各候補の得票予測も極めて難しく、予想外の結果となる可能性も秘める。

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