Netflixのドラマの人気元主役に41億円支払い命令 英当局からは性的暴行などの罪で訴追される
性的暴行などの罪で先に英国で訴追された米国人俳優ケビン・スペイシー被告に対し、ネットフリックスの人気ドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」制作会社に3100万ドル(約41億円)を支払うよう命じた仲裁裁定について、カリフォルニア州の裁判所判事が支持する判断を下した。
スペイシー被告(63)は過去のセクハラ行為や若い男性への暴行疑惑が浮上した2017年時点で、同ドラマの5つのシーズンで主役を務めていた。
制作会社MRCIIディストリビューションは同被告を解雇して最終シーズンのキャストから外し、同シーズンを13話から8話に短縮して配信した。内部調査も実施し、被害を訴えた男性のリストにハウス・オブ・カード関係者5人を追加した。
同社は同被告の行為が契約違反に当たると主張し、非公開の仲裁で損害賠償を求めていた。
仲裁人は宣誓供述と証拠聴取を経てスペイシー被告に対し、損害賠償金2950万ドルと訴訟費用150万ドルをMRCに支払うよう命じた。同被告は異議を申し立てたが、同州(ロサンゼルス郡)地裁のメル・レッド・レカナ判事は4日、同被告の主張を退け、3100万ドル規模の仲裁裁定を支持する判断を下した。
MRCの弁護人マイケル・カンプ氏は「裁判所の判断に満足している」と発言。一方、同被告の弁護人にコメントを求めたが、今のところ返答はない。
同被告は5月、英当局から性的暴行などの罪で訴追されている。
原題:
Kevin Spacey Must Pay $31 Million for Sex Misconduct, Judge Says(抜粋)
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著者:Robert Burnson
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