頭がいつもスッキリな人が実践「なるほど」な工夫 価値がある情報と価値がない情報を「分ける」

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「こだわる」ほどではないけれど、「少しこだわり」を覚える場合は、少し考えて「こだわる」かどうかを決め、「こだわりがない」なら思い切って捨ててしまいましょう。

頭の中を片づける方法2 「ひと言で言うと何?」で考える

仕事ではコミュニケーションが欠かせません。相手のことを理解するために、頭はフル稼働します。そして、相手が言っていることがよくわからないと、モヤモヤが溜まっていきます。

このとき、ひと言に集約させることで、あなたの中にあるたくさんの伝えたいことをスッキリまとめ、聞く側も混乱することなくそのひと言を受けることができ、モヤモヤが溜まりません。さらに、伝えたいことの幹となる中心部分だけを、たったひと言で表現するのでインパクトが生まれ、聞き手の印象に残りやすくなります。

たとえば、某社のペットボトルの水のラベルには、「南アルプスの雪どけの味」というひと言が書かれています。私は南アルプスの雪どけ水を飲んだことはありませんが、子どもの頃に雪をかじったことがあるので、なんとなくこんな感じなのかなとイメージが浮かんできます。水の味を伝えるのは極めて難しいのに、絶妙なひと言でうまく表現しているのです。

効果的なひと言を生み出せるようになるには、コツがあります。「要するに〜」という言葉をつけること。そして、一度、頭の中で整理(ひと言に要約)してから話をすることです。相手に話をする前に、頭の中でいったん「要するにどういうこと?」と自分に問いかけることで、シンプルな言葉が生まれます。

要約してから話すクセがつけば、自然とあとに続く言葉のひと言を表現する力が身についてきます。ひと言で伝えることは、相手に対して伝わりやすくなるだけではなく、何がいちばん大事な部分かを自分自身で認識することができ、頭の整理にもなるのです。

頭の中を片づける方法3 「図式化」することで他人の頭も片づけられる

まったく意見がまとまらず、何の進展もないまま解散になった会議に参加したことはありませんか?

会議は必ず複数人で行われます。つまり、複数の頭が参加しているというわけです。この複数の頭の中身を整理し、1つの結論に導く。それが会議です。自分の頭の整理だってままならないのに、他の人の頭のことなんて、構っていられない……、そんな声が聞こえてきそうですが、ちょっとした手順と手間、そしてコツを押さえてしまえば、いくつ頭が集まっても会議はスムーズに進みます。会議をうまくまわすコツ=複数の頭の中を整理するコツとも言えるでしょう。

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