中国が米国の州・地方レベルでの影響力拡大策す 米情報当局が中国地方リーダーとの関係を利用と警鐘

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中国政府は米国の州・地方レベルのリーダーとのビジネスや文化面の長年の関係を利用して、地政学および軍事上の目的を推し進めようとしている。米国家防諜(ぼうちょう)安全保障センター(NCSC)が6日、こうした見解を示した。

NCSCは公報で、「米中間の緊張が高まるにつれ、中国政府は習近平国家主席の下で米国の政策に影響を与え、自国の地政学的利益を拡大するために米国の地方のリーダーとの関係をますます利用しようとしている」と指摘した。

また、中国政府は「米国の州・地方リーダーが政府からある程度の独立を享受していることを理解しており、そうしたリーダーを代弁者にして、対中経済協力を改善し、台湾やチベット人、ウイグル族、民主派活動家への対応を巡る批判を減らす上で望ましい米国の政策を主張しようとしている可能性がある」との見方を示した。

NCSCが示した中国への見解についてJodi Schneider記者がリポートSource: Bloomberg

さらに、州や地方、部族、領土レベルの当局者は「隠れた中国政府の計画をサポートするよう誘導されるリスク」があるほか、「一見無害なビジネスチャンスや人的交流に中国の政治的計画が隠れていることもあり得る」と説明した。

その上で、米州・地方の有力者は中国とのパートナーシップに「警戒を怠らず、デューデリジェンスを実施し、透明性や一貫性、説明責任が根付いていること」を確実なものにする必要があるとした。

原題:US Intelligence Warns of Chinese Influence Effort Against States(抜粋)

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著者:Anthony Capaccio

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