ロシア産原油の行く先、ほぼすべてが中国の港 高収益求め中国、トルコなどの船舶オーナーが輸送

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ロシア産原油輸送になお積極的な一部の海運会社は、少なくとも1つの輸送経路で大きな利益を確保している。

船舶ブローカーによると、ロシアの東シベリア・太平洋(ESPO)原油を極東コズミノ港から中国に小型タンカーで輸送する場合、海運会社が確保できる利益は約160万ドル(約2億1700万円)。ブルームバーグのデータによれば、これはロシアによるウクライナ侵攻前の3倍程度だ。こうした取引は中国やトルコ、ギリシャの船舶オーナーにとって定番になっているとブローカーは指摘する。

ウクライナ侵攻を受け、イメージ悪化や制裁違反を巡る懸念からロシア産原油を取り扱う海運会社は減った。最近のESPO原油輸送ではほぼ全てのケースで中国の港が目的地または経由地になっている。インドに向かう船も時折見られる。

ブルームバーグと船舶ブローカーの集計データによれば、中国の中遠海運はロシアのソブコムフロットと並び、ESPO原油輸送で最も活発な海運会社の一角を占める。ギリシャやトルコの海運会社も同原油の輸送を手掛ける。海運各社に電子メールでコメントを求めたが、返答はなかった。

これら業者は、欧州連合(EU)による新たな制裁が発動される前に高利益を得る機会を活用している。発動後はロシア関連の取引監視が一段と厳しくなる。

原題:

Shippers Still Willing to Touch Russian Crude Oil Are Cashing In(抜粋)

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著者:Serene Cheong

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