米アップルが日本でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やタブレット端末「iPad(アイパッド)」の値上げに踏み切った。急激なドル高・円安が同社に異例の対応を迫ったようだ。
アップルはモバイル製品の販売価格を最大25%引き上げた。同社の日本向けウェブサイトによれば、iPhone13の価格は11万7800円からとなった。iPadと「iPad Air(エア)」は1万円の値上げ。
アサヒグループホールディングスやローソンなど日本企業は円安で加速した生産コスト上昇に対応し、すでに小売価格を引き上げているが、アップルに続き他のエレクトロニクスメーカーが値上げに動く可能性もある。
アップルは6月、ノートパソコン「MacBook(マックブック)」を10%余り値上げしていたが、この時は新機種も投入。新製品の発表がまだ数カ月先とみられるタイミングで同社が販売価格を大きく引き上げるのは珍しい。アップルの担当者はコメント要請に応じなかった。
デフレに慣れた日本の消費者が離れるのを警戒し、小売企業は値上げに消極的だったが、そうした状況も変わりつつある。各社はコスト高を小売価格に転嫁。ビールやしょうゆ、ファストフードなどが値上がりし始めている。円は先月、対ドルで24年ぶりの安値を付けた。
アップルの日本での値上げについては、日経新聞が先に報じていた。
原題:Apple Hikes IPhone, IPad Prices in Japan After Yen Tanks (抜粋)
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著者:Vlad Savov
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