53歳で異業種へ…元NHK看板アナが体験した試練 外される世代と自覚し、新人として飛び込んだ

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また、転職して医療や福祉の分野で熱心な人たちと関われている充実感。さらに、自分がやるべきことがまだまだたくさんあって、この先の人生が閉じていくのではなく、開いていく景色が想像できる希望があるという。

自分の想いを100%出せることも魅力だそうだ。NHKではチームプレイだったが、ハウスマネジャーの仕事は、対外的な発信や交渉事は基本的にハウスマネジャーの一人プロジェクト。大いにやりがいを感じているという。

(写真提供:新潮社)

内多さんの転職が成功した理由

53歳の新人 NHKアナウンサーだった僕の転職
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内多さんの転職がうまくいったのは、もしかしたら運が味方をしたのかもれない。また、内多さん自身もみんなに転職を勧めているわけではない。ただ、普段から酒の場も含めて気の許せる仲間とコミュケーションを取りながら、自分の気持ち・現在地と向き合っていたこと。家族や、医療・福祉の関係者に仕事上の本音を言い、仕事に対する思いを“匂わせ”ていたことも大きかったという。

家族は、普段から内多さんの愚痴を聞いていたので受け入れもスムーズだった。気の置けない医療・福祉関係者からも、「NHK愛にあふれているわけではないんだな」と知られていたからこそ、今の仕事につながる新たな情報が入って来た。

そう考えると、周りの情報にアンテナを張ることに加えて、自分からもわかりやすく意思表示をしておくこと。自分の考えや大事にしている思いを声に出して伝えておくことが大切なのだと考えさせられる。つねに動きながら考える。私たちは先を恐れ、深読みし、リスクを恐れて動けなくなりがちだ。しかし、動きながら考え続けて今の生活にたどりついた内多さんから、学ぶことは多いのではないだろうか。

松永 怜 ライター

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まつなが れい / Rei Matsunaga

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。 好きな場所は甲子園と神宮球場。地方大会から高校野球の応援に行くことも。そのほかライブ鑑賞、アクリル画を描くことが好き。

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