国内で導入可能性が高い再エネとして注目が集まる洋上風力発電で、昨年12月に国内初となる秋田県由利本荘市沖など3海域の公募案件の結果が発表された。レノバは有力視されていたものの、結果的には競合となる三菱商事(8058)を中心とするグループ企業が落札。この公募敗退に伴う損失処理が重しとなり、前2022年3月期は営業利益が前々期比81%減と苦戦を強いられた。
しかし、今2023年3月期は2021年6月に稼働を開始した苅田バイオマス発電所(福岡県)、同10月稼働の軽米尊坊メガソーラー(岩手県)が通期で貢献。公募敗退の損失処理費用がなくなることも、営業利益の急回復につながる見通しだ。
続いて、ホンダ(7267)系の自動車部品メーカー大手、エフテック(7212)が営業利益4.3倍増で2位に入った。サスペンションやシャーシシステムなど、足回り部品に強みを持っている同社だが、前2022年3月期は半導体不足の長期化により北米、中国を中心に受注が減少。期中に業績の下方修正を余儀なくされ、62%もの大幅減益となった。
今2023年3月期は主要顧客のホンダ向けが回復、北米のGM向けも数量が拡大し、大幅増益となる見通し。『会社四季報』2022年夏号では会社の今期営業利益計画40億円を保守的と判断し、49億円に独自増額している。
経済再開が追い風になる企業も上位に
コロナ禍から経済再開に向かう動きが追い風となる企業も多くランクインしている。
アルバイト情報の「バイトル」を展開するディップ(2379)は、今2023年2月期の営業利益が前期比2.3倍の131億円に急回復する予想で、14位にランクインした。アルバイト求人情報の掲載件数が復調するほか、中堅・中小企業向けに展開する採用・人事業務の効率化、営業支援のクラウド型サービスの利用が拡大しそうだ。
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