今期業績が「V字回復」する企業50社ランキング 前期の不振を挽回する銘柄はどこなのだろうか

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なお、会社側の営業利益計画は幅を持たせており、コロナ禍が収束する前提での目標値として169億円を上限値、前期並みの影響が残る前提で94億円を下限値として公表している。

15位には、包あん成形機や製パン機など食品成形機を展開するレオン自動機(6272)が入った。国内や欧米でのコロナ影響緩和による設備投資の回復が追い風となっている。海外販売比率が6割強となっており、3月以降に急速に進んでいる円安による為替換算増も収益を押し上げる。営業利益は前期比2.3倍となる25億円に増える見通しだ。

痛みを伴う改革で収益性が向上

前期に実施した痛みを伴う構造改革が収益改善につながっているのが、営業益82.5%増で35位に入った富士通(6702)だ。50歳以上の幹部社員を対象とした早期退職支援に約3000人の応募があり、650億円の関連費用を計上したことが前2022年3月期の営業利益を押し下げた。

しかし、今2023年3月期は関連費用がなくなるとともに、構造改革の効果が発現。営業利益は前期の2192億円から4000億円に急回復し、長らく1桁台で推移してきた売上高営業利益率は10.8%と2桁台に上昇する見通しだ。

好業績が続く企業には投資家の関心が集まりやすく、好調さが株価に織り込み済みのケースも多い。ダークホースともなりえる、前期の不振を挽回する「業績リベンジ」企業にも目を配っておきたい。

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