北海ブレントは夏場120ドルがピークで、その後は60~70ドルへ調整《アフリカ・中東政情不安の影響/専門家に聞く》

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--ガソリン価格などが上がれば、需要も落ちる。

米国のガソリン価格は、昨年12月から1ガロン当たり3ドルを超えてきている。この3ドルという水準は市場心理が変化する分岐点ともいわれ、今後、運転を控え、ガソリン支出を抑える動きが強まる可能性はある。

--08年には140ドル台の高値があった。

当時は余剰生産能力が低かった。米ドル下落との相関関係も強かった。今回は違う。

--日本への影響は。

今のところ、日本への供給途絶が大きく心配される状況ではない。懸念が大きいのは価格の上昇。日本の依存度が高い、サウジやUAEなど主要産油国の輸出価格の指標はオマーンやドバイの原油であり、こうした価格が上昇を続けると、日本経済への影響が大きくなる。
(聞き手:中村 稔 =東洋経済オンライン)

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