MacBookAir登場「アップルが明かした取り組み」 今秋に「iPhone」の使い方がガラッと変わる
またスマートフォンの通知対策は、アップルがかねて取り組んでいた課題だ。やっていることを中断したり、スマートフォンを触り続けるきっかけを与えてしまう通知を抑制するため、昨年のiOS 15では「集中モード」を導入し、通知が表示されないモードを用意した。
今回iOS 16ではロック画面が刷新したうえで、通知をコンパクトに格納する仕組みとしたことで、通知よりも自分がやりたいことや、好きなロック画面の表現を楽しむ方向へと振り向けられたとみている。
「共有」と「コラボ」がカギに
iOS 16、iPadOS 16、macOS 13 Ventureで共通した機能として用意されたのは、さまざまな作業の共有だ。現在のiPhoneでは、FaceTimeのビデオ通話中に、Apple MusicやApple TV+などの音楽や映像を同時に再生しながら楽しめる機能が用意された。
新OS群ではさらに共有機能を強化し、ウェブブラウザのタブの共有、文書の共同編集をきっかけにしたグループメッセージやFaceTimeグループ通話、撮影したそばから共有アルバムに保存できるiCloud共有写真ライブラリなどの機能が追加された。
さらにiPadOS 16では、メモアプリで、広大なホワイトボードをメンバーで共有してブレインストーミングを行う機能も追加された。手書きはもちろん、付箋のようなデザインを置いたり、文字や画像、書類などのファイルを並べて、アイデアを持ち寄る作業は、特にGIGAスクールでiPadを導入した小中学校でも重宝する作業スタイルになるのではないだろうか。
ではAppleがなぜ、OSレベルのコラボ機能を強化しているのか?
もともとパンデミック以降、リモートワークやテレワークの文脈で、ビデオ会議とともに遠隔地間での共同作業を強化する動きが見られていた。そうした共同作業は、社内で同じツールを導入し、環境を整えているからスムーズに進んでいたし、新しいデジタルの活用方法として定着しつつある。
これを家族や友人同士のコミュニケーションに取り入れようとすると、問題が起きる。同一環境を持ち合わせない家族同士や友人同士では、ファイルのやり取りや1つの書類を共同編集する作業なども、あまりすんなりといかなかった。
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