オンナの胆力「ルルドマッサージクッション」《それゆけ!カナモリさん》

■常識にとらわれるオトコと顧客の「ほしい」に耳を傾けるオンナ

 記事を要約すると、開発や企画を推し進めたのは、女性チーム。ベテラン営業マンの「売れるわけがない」という強い反対に遭い、家電量販店からは「ひと目でマッサージ器とわかるものを」と一蹴される。

 社内の男性社員からは「パッと見たとき用途が不明」「電源の位置がわからない」などの声も寄せられた。

 それでも、「買い物の権利の決定権の7割は女性にある」と、女性視点からの商品開発にこだわった。

 最終的には同社の会長がゴーサインを出し、本格的な商品化が決まったという。

 まず思いを致すのが、男と女の深い溝。かくも、男と女の間には黒くて深い川がある如く、わかり合えないものなのか。女性開発担当者は、エンヤコラと川を渡る船を出してRow and Rowと漕いだりはしなかった。

 (ちなみに黒くて深い川の話がピンとこないお若い方は、直木賞作・「火垂るの墓」、童謡「おもちゃのチャチャチャ」作詞の野坂昭如をググってほしい。「黒の舟歌」という曲だ!)

  「カラダが楽になりたい」というニーズには男女差はない。また、フィリップ・コトラーの「製品特性3層モデル」で分解して考えた「価値構造」で考えても、受入れがたい価値の差異はないはずだ。しかし、決定的に違っているのは、オトコは「パッと見て効果・効能がわかりやすい」という「機能美」を求め、オンナは「マッサージ機にすがっているんじゃないわよ」的な「らしくなさ」を求めていたのだ。

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