中国では工業企業の利益が先月、2年ぶりの減少となった。新型コロナウイルス感染拡大やロックダウン(都市封鎖)で工場の操業や物流、販売が妨げられた。
国家統計局が27日発表した4月の工業利益は前年同月比8.5%減と、2020年4月以来のマイナスだった。1-4月では前年同期比3.5%増えた。1-3月は8.5%増だった。
重要な港湾都市の上海市でロックダウンが長引いていることが特に響き、工場の操業が難しくなっている。4月の工業生産は前年同月比2.9%減と予想外の縮小。単月では1990年以降で最も大きなマイナス幅となっており、コロナ規制で経済活動がいかにまひ状態に陥っているかを示した。
中国経済が急失速-「ゼロコロナ」生産や消費に大打撃
統計局の朱虹氏は発表文で、「4月の利益は明らかな短期的圧力にさらされた」と指摘。工業利益の減益について、頻繁かつ散発的なコロナ感染で生産などに影響が及んだことが原因だとした。
統計局のデータに基づいてブルームバーグが計算したところ、3月の工業利益は約14%増だったため、4月の悪化ぶりが鮮明。中国で操業する外資系工業企業の利益は1-4月に16.2%減少した。
原題:China’s Industrial Profits Plunge for First Time Since 2020 (2)(抜粋)
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著者:Bloomberg News
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