安くて超簡単!栄養満点の濃厚「純レバ丼」作る技 臭みを抑える最大のコツは「短時間」での調理

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フライパンにたっぷりの湯を沸かし、塩(分量外)を加えます。味見をして、しっかりとした塩気を感じる塩分量にしてください。厳密ではありませんが、目安は水に対して1%重量です。

塩を加えることでレバーの味が抜けません

沸騰したら火を弱火に落とし、鶏レバーを30秒茹でます。

油と違って跳ねないのが湯通しのメリット

ザルにあけて水をよく切ります。茹で時間が30秒と短いのは余熱で加熱が進むからです。

湯通しすることで血の塊なども取り除けます

フライパンを中火で1分予熱し、ごま油小さじ2を引き、しっかり水気を切ったレバーを焼いていきます。湯通しである程度火は通っているので、イメージは片面焼きです。この工程の目的は香ばしさを出すためです。

レバーを湯通しして、水気をよく切っておけば油跳ねが減らせます

30秒〜45秒ほど焼き、片面に焦げ目がついたら一度、火を弱め、タレを加え、ざっくりと混ぜます。

タレを入れるときは軽く混ぜて底に砂糖が溜まっていないか確認してください

火を強め、ラー油小さじ1/2で辛みをつけます。

ラー油がない場合は一味唐辛子や七味唐辛子、豆板醤などで代用できます

レバーを先に器に盛り付けます。

タレがレバーに絡まっておいしそうです

最後にフライパンを中火にかけてタレを軽く煮詰めます。レバーを先に器に盛り付けておけば必要以上にレバーを加熱することが防げるのです。

ここでタレの最終的な濃度を調整します

タレに軽いとろみがついてくるので、好みの頃合いでレバーにかけます。たっぷりの小口切りの長ネギを添えればできあがりです。甘辛いタレとレバーの濃厚さをラー油の辛みと長ねぎの風味が引き締めてくれ、最高にビールにあう料理です。

濃いめの味付けのタレがレバーによくあいます

こうしてできた純レバをご飯にのせた「純レバ丼」もおすすめです。「意外と手軽!『町中華のチャーハン』を家で作るコツ」の回で紹介したスープがよくあいます。安価な鶏レバーは栄養満点。上手に料理して楽しみましょう。

タレが染みたご飯が絶品です 

(写真はすべて筆者撮影)

この連載で紹介したレシピはこちらをご覧ください

樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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