「NHKはネットで受信料取れない」と断言できる訳 イギリスやフランスの「見直し」どう影響するか
NHKの受信料は今や炎上ネタの1つだ。テレビを持っているだけで、番組を見たかどうかとは関係なく払わねばならない。自分はNHKを見ないから払う必要がないと主張する人は結構いる。スクランブルをかけて見たい人だけが払う仕組みにしろとの声もよく聞く。
それを意識してかNHKは2020年10月に値下げ(衛星契約、口座・クレジットで月2230円を2170円に60円下げた)をしたし、前田晃伸会長はさらなる値下げに意欲的だが、不満を持つ人はそれでも納得しないだろう。
ネットだけで受信料を取ろうと考えている?
受信料に不満を持つ人はまた「NHKはネットでも受信料を取ろうとしている」と強く警戒している。2020年にスタートした同時配信サービスNHKプラスについて、受信料を徴収するための布石だと怪しむ人もいるが、今のところNHKはネットでの受信料について公式にアナウンスしていない。
この4月下旬から5月初旬にかけてNHKは「実証実験」を行った。NHKプラスとNHK NEWS WEBを組み合わせた情報提供を、テレビをあまり見ない3000人を対象に行う実験で、専用のアプリやサイトを通じ、最新のニュース映像を24時間見ることができるなどした。説明を聞くと役立ちそうなサービスだ。
NHKプラスは本来テレビで受信料契約が必要なのを、テレビを持たない非契約者も実験の対象に加えている。報道だけではなく、生活情報も含めてNHKの膨大なコンテンツを利便性良く提供するのはいいことだとは思う。ただそれを、わざわざテレビを持たない人を対象に実証実験するのは、私でも何かの意図を感じてしまう。NHKさん、ネットだけで受信料を取ろうと考えている? 組織として考えてるとは言えないが、あわよくばと思っている幹部はいそうだ。
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