マスク氏ツイッター買収提示価格の引下げを示唆 カビの存在を知りながら購入した買い手の後悔

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テスラ最高経営責任者(CEO)のマスク氏は先週、ツイッターにおけるスパムと偽アカウントの数に関して詳細を待っており、それまで買収計画を進めるのを「一時的に保留」すると表明。さらに週末には、ツイッターの法務チームから機密保持契約に反しているとの抗議の電話があったとツイートした。ツイッターはこの件についてもコメントを控えている。

インタラクティブ・ブローカーズ(IB)のチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「この取引が重大なトラブルに陥っていることを株価は示している」とし、「取引が順調なら提示額を40%近く下回る価格で売買される理由はない。この価格は54.20ドルで取引がまとまる可能性が極めて低いことを表しており、決裂の恐れも示唆している」と指摘した。

ツイッター買収の実現可能性の目安となる1株当たりの買収提示額と対象企業の株価の格差(スプレッド)はこの日、16.81ドルとこれまでで最大に拡大した。

外部が偽アカウントの数を推計するのは不可能

ソスニック氏は電話インタビューで、マスク氏がスパムボットについて話しているのは、「住宅にかびが生えていると知っていながら、住宅を綿密に調べることなく購入契約を結んだ」買い手が後悔しているような兆候だと指摘し、同氏が買収額引き下げを狙っているのではないかとの見方を示唆した。

ツイッターのパラグ・アグラワルCEOは16日、一連のツイッター投稿でスパムアカウントを特定し除去する社の取り組みを説明。外部が偽アカウントの数を推計するのは不可能だとコメントした。これに対しマスク氏は、それが本当なら広告主は広告料の見返りを正確に知ることができないとアグラワル氏に指摘した。

サンフランシスコのツイッター本社(4月21日)Source: Bloomberg

原題:Musk Floats Idea of Lower Twitter Price With Deal ‘On Hold’ (2)

Twitter Wipes Out All Gains Since Elon Musk Disclosed Stake (3)(抜粋)

(ツイッター株価終値やストラテジストのコメントを追加して更新します)

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著者:Dana Hull、Nathan Crooks

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