企業間で取引するモノの価格を示す国内企業物価指数は4月に前年同月比10.0%上昇(市場予想9.4%上昇)と前月の9.7%上昇(改定)から伸び率が拡大し、1980年12月(10.4%)以来の高水準となった。前月比では1.2%上昇。日本銀行が16日発表した。
引き続き国際商品市況の上昇を背景に、石油・石炭製品や鉄鋼、非鉄金属など幅広い品目で値上がりを示している。足元で進行している円安も影響した。輸入物価指数(円ベース)は前年同月比44.6%上昇となり、伸び率は5カ月ぶりに拡大した。
国際商品市況の上昇を反映して消費者物価にも上昇圧力がかかっており、4月は生鮮食品を除いたベースで2%程度に上昇率を高めると市場で予想されている。それでも企業物価の上昇率とはかい離しており、企業のコスト負担は増大している。
- 前月比で上昇した主な品目
- 石油・石炭製品(ナフサ、C重油、石炭コークス)
- 鉄鋼(鉄鋼切断品〈薄板〉、フェロマンガン、溶融亜鉛めっき鋼板)
- 非鉄金属(銅地金、アルミニウム合金・同二次合金地金、電力・通信用メタルケーブル)
(詳細を追加しチャートを差し替えて更新しました)
More stories like this are available on bloomberg.com
著者:伊藤純夫
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら