では、Z世代優秀層はなぜ、転職においてもFacebookではなくTwitterやInstagramを活用しているのだろうか。まず理由として考えられるのは、転職に限らず日常的に閲覧しているからだろう。加えて、それぞれのSNSの特性を見ると、転職においてFacebookよりもTwitterやInstagramが好まれる理由も見えてくる。
みんなのエージェント社で、Z世代に対する定性インタビューを行ったところによると、実名SNSであるFacebookに比べて、Twitterは匿名での発信も可能だからこそ、会社のキラキラとした一面だけでなく、素の状態が見られる可能性が高いのが特徴。先輩社員の率直な意見や飾らない日常を知り、メリット・デメリットの両面を見て判断したいのではないだろうか。また、テキスト情報よりもInstagramのような写真・動画メインの投稿のほうが、その仕事や会社のリアルが伝わってきやすいのも支持されている理由だという。もちろん、個人差もあるだろうが、Facebookを愛用する30代、40代以上とは意外なギャップではないだろうか。
仕事に求めるものはより多様化してきている
さらに、「転職検討理由」や「次の転職先に期待していること」にもZ世代の特徴が感じられる。それぞれ、「給料に満足していないから(42.6%)」「現状の年収以上の給与(60.8%)」が2位以下の回答を大きく引き離してトップになる結果だった。
22~26歳で年収600万円以上と言えば、同世代の中でも高収入を得ている層にもかかわらず、より多くの給与を求めているのは、裏を返せば、「自分の実力が正当に評価されていると感じられない」「より難易度の高い仕事に挑戦したい」といった気持ちもあるだろう。それに関連するように、「もっと大きなプロジェクトで働きたい(34.4%)」「理想のキャリアを追求したい(32.8%)」といった理由が上位にランクインしていた。
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