NTTが分割回避に躍起、光ファイバー接続料を3割値下げ

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NTTが分割回避に躍起、光ファイバー接続料を3割値下げ

NTT東日本とNTT西日本は1月21日、超高速ブロードバンドが可能な光ファイバー回線を他事業者に貸し出す際の接続料について、大幅に引き下げる料金改定案を総務省に申請した。

1芯当たり月額4610円(東日本の場合)の料金を、2011年度からの3年間で段階的に引き下げ、約3割安い3380円にする。認可されれば、4月1日から新料金が施行される計画だ。

大幅な値下げに動く背景には、昨年来、ソフトバンクとの間で火花を散らしてきた「光の道」論争がある。

一昨年の12月、総務省は原口一博・前大臣の下、超高速ブロードバンドの利用率10割を目指す「光の道」を構想した。光回線の利用率は現状約3割にとどまる。原因として槍玉に挙がった一つが、接続料の高さだ。

NTTは、回線の敷設に欠かせない電柱、とう道など、固定資産の大半を保有。そのため、同社には他事業者への設備の公平な貸し出しが義務づけられている。

ソフトバンクは、NTTの接続料が高止まりしているため、加入者が支払う光回線の利用料も高くなると主張。NTTから光回線部門を分離した新会社の下で、銅線から光回線への一斉切り替えなどを効率的に行えば、光回線の貸し出し料をADSL並みの月額1400円にまで大幅低減できると提案した。

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