NTTが分割回避に躍起、光ファイバー接続料を3割値下げ


 問題視するのは、NTTが1芯(8回線)単位でしか貸していない点だ。高価な光ファイバーを8回線借りても、うち数本しか契約を取れなければ、採算は合わないと主張。年明けには片山善博・総務相に対し、1回線から貸し出しを求める要望書を提出した。

総務省は、NTTの申請内容を有識者から成る情報通信行政・郵政行政審議会に諮問。今後1~2カ月で、認可に向けた検討をする。

「光の道」構想の延長線上にある今回の値下げ。ソフトバンクは同構想の最終報告案がまとまった後も、テレビCMやインターネットなどを通じて、国民に自社案への賛同を求めている。同社がNTT案に反対し続ければ、もう一悶着起こる可能性はある。

申請どおり認められても、利用率が総務省の思うように上昇しなければ、分割論が再燃しかねない。NTTの悩みの種はつきない。

◆日本電信電話の業績予想、会社概要はこちら

[+画面クリックで詳細チャートを表示 <会員登録(無料)が必要です>]

(桑原幸作 =週刊東洋経済2011年2月5日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あふれる独自性 ニッポンのすごい研究者
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
徹底検証「都心vs.郊外」<br>激動 マンション・住宅

在宅勤務の長期化を受け新しい住まいへの需要が急膨張。想定外の事態に供給業者も対応に追われています。2度目の緊急事態宣言発出という状況下、住宅市場はどう変わるのでしょうか。最前線での取り組みを徹底取材しました。

東洋経済education×ICT