NTTが分割回避に躍起、光ファイバー接続料を3割値下げ

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 問題視するのは、NTTが1芯(8回線)単位でしか貸していない点だ。高価な光ファイバーを8回線借りても、うち数本しか契約を取れなければ、採算は合わないと主張。年明けには片山善博・総務相に対し、1回線から貸し出しを求める要望書を提出した。

総務省は、NTTの申請内容を有識者から成る情報通信行政・郵政行政審議会に諮問。今後1~2カ月で、認可に向けた検討をする。

「光の道」構想の延長線上にある今回の値下げ。ソフトバンクは同構想の最終報告案がまとまった後も、テレビCMやインターネットなどを通じて、国民に自社案への賛同を求めている。同社がNTT案に反対し続ければ、もう一悶着起こる可能性はある。

申請どおり認められても、利用率が総務省の思うように上昇しなければ、分割論が再燃しかねない。NTTの悩みの種はつきない。

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(桑原幸作 =週刊東洋経済2011年2月5日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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