ノンアルコール成長で、ビール系飲料のシェア争いが形骸化


ビール系飲料で見れば、アサヒとキリンの差は361万ケースだった。だが、ノンアルコールビールはキリンが約630万ケースと独走。アサヒは約130万ケースの3位止まりで、その差は約500万ケースと立場が逆転する。 仮にこちらもビール系飲料として扱うなら、「アサヒとキリンのシェア結果は違ってくるかもしれない」と業界関係者は語る。

現状、ノンアルコールビールは、酒税がかかるビール系飲料と違って「炭酸飲料」という別分類だ。だが、実際はビール系飲料として取り扱われている。店頭価格は350ミリリットル缶で140円前後と、24~28円の酒税がかかる第3のビールと同じ。売り場も並列されている。

メーカー側は、未成年の飲酒防止を一番の理由に挙げているが、“割高感”を打ち消して購買意欲につなげ、従来のビール系飲料で実現できなかった高い利益率を享受したいのも本音だろう。

今後は主戦場が移っていくのは必至だ。ノンアルコールビール市場が拡大する中、酒税をベースにしたビール系飲料のシェア争いは、その価値を失っていきつつある。

(張 子渓 =週刊東洋経済2011年1月29日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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