銀行の都合を優先し、顧客を軽視した拙速な改革に、不満の声が噴出している。
「久しぶりにみずほの支店に行ったら、法人の取引はできないと門前払いされた」
都内で中小企業を営む社長はそう語り、憤りを隠さない。この社長が通っていたみずほ銀行の支店が突如、個人に特化した店舗に変わってしまったからだ。
社長は「別の支店を案内されたが、3駅も先。しかも予約が必要と言われ、その日は受け付けてもらえなかった」と嘆き、「これからは、みずほに合わせてスケジュールを組まなければならなくなった。急に入出金しなければならないときはどうすればいいんだ」とため息をつく。
この社長のように、支店で対応してもらえればまだいいほう。より小さな企業に対しては、「今後、支店での対応ではなく、すべてリモートで対応するという手紙が届いた」(40代男性)というのだ。この男性は「みずほは、われわれのような小さくて儲からない客は要らないということだろう」と、取引銀行の変更を検討しているという。
このように、最近、みずほ銀行の営業体制に対する批判が相次いでいる。原因は、みずほフィナンシャルグループ自ら「数十年に一度」と評する大規模な営業店改革だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら