足元の業績は好調だが、将来に向けた種まきは遅れている。
アジアのシリコンバレーとも呼ばれる中国・深圳。多くのスタートアップ企業が集まるこの地域で、みずほ銀行は「この10年、ぼろ負けしている」(中国系ファンド関係者)。三井住友銀行がみずほの顧客を次々に奪っているというのだ。
日本のメガバンクで深圳に早くから目をつけていたのは三菱UFJ銀行とみずほで、三井住友は最後発。それでも顧客を奪われているのは「みずほは対応が冷たい」(現地の経営者)からだという。
みずほの現地部隊は旧日本興業銀行勢が占めている。ところが、深圳に進出する企業は旧第一勧業銀行や旧富士銀行の顧客だった中小企業が中心だ。旧興銀勢は「俺たちが相手にする連中じゃないと見下している」(前出のファンド関係者)フシがある。顧客は国内と海外とでの対応の変化に嫌気が差し、鞍替えを進めたわけだ。
しかも、こうした構図は「ほかの地域でも同じ」(みずほOB)で、「海外においてみずほは負けが込んでいる」(同)という。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら