「まったくの想定外」「もう少し証券社長をやりたいという思いがあった」。3年前、みずほフィナンシャルグループ(FG)の次期トップを発表する記者会見で、打診を受けたときの心境をそう話した坂井辰史社長。
前社長の佐藤康博氏と同じく旧日本興業銀行の出身で、グループ企画部長などを歴任、行内ではピカピカのエリート街道を歩んできた。
一方で、2016年にみずほ証券社長に就いたことで、FG社長への道は断たれたとみられていただけに、本人とともに業界にも驚きが広がった。
ある大手企業の役員は、坂井氏について「人となりがなかなか見えてこなかった」と話すが、それもそのはず。坂井氏は佐藤氏とは対照的に、休日のゴルフで経営者らと交流を深めることには興味がなく、プライベートの過ごし方など自らのことをあまり語ろうとしない人物だからだ。
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