「不可能なことを平気で言っている。これは夢物語だ」――。
吐き捨てるようにそう話すのは、コンビニ業界4位・ミニストップの加盟店オーナーだ。不満の矛先は、ミニストップが導入する新たなフランチャイズ契約に向けられている。
新契約への切り替えは9月から順次始まる。しかし加盟店側の手元に残る利益を増やすことが容易ではなさそうだとわかると、この加盟店オーナーの落胆の色は濃くなった。
業界の注目を集めた新契約
新契約の概要が発表されたのは2020年9月のこと。大手コンビニの常識を覆す内容だと、業界からは大きな注目を集めた。
当時、ミニストップの藤本明裕社長は「(創業以来)40年間、適切な契約の改正をしてこなかったと反省している」、「われわれが考えているのは、いわゆる『コンビニ会計』からの脱却だ」と述べていた。
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