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中外製薬「時価総額1位」の必然 独自技術で大型薬を開発

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世界最大の製薬会社、スイス・ロシュと協力するビジネスモデルで急成長を続けている。

血友病薬の「ヘムライブラ」が売れている

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武田薬品をはじめ苦闘が続く製薬業界にあって、数少ない勝ち組といえるのが中外製薬だ。時価総額でそれまで首位だった武田を今年3月に逆転。以降、業界内でトップを走っている。時価総額は8兆円前後で推移しており、2年前に比べて倍の水準になっている。全上場企業の中でも9位という位置につけているほどだ。同社の小坂達朗会長兼CEOは「市場で最も評価されているのは創薬力だ」と言い切る。

実際に、現在の業績を牽引するのは、自社で創薬した血友病薬の「ヘムライブラ」だ。血友病は一度出血すると血が止まりにくくなる病気。このヘムライブラは中外製薬の抗体医薬の技術を使って開発した製品だ。投与が簡単にでき、かつ効果が持続するため投与回数が少なく済むなど既存の血友病薬に比べて使い勝手が大幅に向上している。そのため、武田が買収したシャイアーが持っていた既存製品などから急速にシェアを奪い、拡大しているのだ。

過去には、国産初の抗体医薬として知られる関節リウマチ薬の「アクテムラ」を2005年に発売、14年には抗がん剤の「アレセンサ」を投入するなど、継続的に大型新薬の開発に成功してきた。

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