9月メドに10行との提携を掲げた「第4のメガバンク」が予想外に遅れている。
9月をメドに地方銀行10行との資本業務提携を目標として掲げていたSBIホールディングス(HD)。しかし、ここにきて新たな提携先探しに苦戦している。10月28日の決算説明会では「思ったよりも時間がかかる」と北尾吉孝社長の本音もこぼれた。
SBIHDで地銀との提携交渉を担っているのは副社長の川島克哉氏。目標達成に向けて各地の地銀に提携を持ちかけているが、断られることも多く「一度断られても提案を変えて何度もアプローチしている」(SBI幹部)という。
2019年9月に発表した島根銀行との資本業務提携を皮切りに、SBIHDは地銀5行に出資。北尾氏がぶち上げた「第4のメガバンク構想」という呼称もあって、当時は「限界地銀を統合・再編し、3メガバンクに次ぐ規模の銀行を立ち上げるつもりではないか」という観測が流れた。だが、最近では、SBIの地銀に対する姿勢が大きく変化している。
10月に発表した東和銀行との提携は配慮が強くにじむ内容だった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら