外部切り出しで再生なるか オリンパスのカメラ事業

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投資ファンドに事業を売却へ。復活に必要な条件とは。

オリンパスのデジタルカメラ事業は投資ファンドに売却されることになった(撮影:尾形文繁)

赤字が続くデジタルカメラなどの事業から撤退するオリンパス。その事業の買収を決めたのが投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)だ。買収額は未定だが、9月末までに最終契約を結び、年内に買収を完了する予定だ。

今回の買収の責任者を務めるJIPの稲垣伸一マネージングディレクターは「業界ではなぜ苦境にある映像事業に投資するのかという声はあるかもしれないが、世の中がそう思っているからこそ、気がついていない強みがある」と事業再生に自信を見せる。

この自信は、かつてソニーから買収したパソコン「VAIO」事業での成功に裏打ちされている。不採算事業であったVAIOは「VAIO株式会社」として2014年7月に再出発。16年5月期には黒字転換を果たし、その後も毎期増益を達成。ロボットなどのEMS(製造受託)事業も開始した。

成功のカギは独自の特長、技術に焦点を絞ることにある。ソニーという大企業の中ではVAIOに十分なリソースを割けていなかったが、外に出すことで個別に事業の特長を把握。民生向け中心から転換し、法人向け市場に販路と事業規模を絞り、黒字転換を達成した。

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