特定分野を極めたい生徒には通信制高校が向いているかもしれない。
通信制高校が増えている。2019年は253校と20年前の倍以上になった。一時期は減少傾向だった生徒数も直近で急激に増え、19年は19.7万人と、ここ20年で最多となった。背景を教育ジャーナリストの後藤健夫氏は、「なんとなく学校に行きたくない、ライトな不登校が増えている。保護者もそれを許容するようになってきた。通信制高校が受け皿になっている」と分析する。
通信|N高
フィギュア紀平選手も在学
生徒数が4年で10倍に
生徒数の急激な伸びを牽引したのは角川ドワンゴ学園が16年4月に設立したN高等学校だ。初年度の生徒数1500人から、現在は1万5000人と日本最大の高校になった。インターネット機能と通信制高校の制度を合わせ、「ネットの高校」と広報したことで、新しい学校というイメージを広めた。全国から入学できるネットコースと、17年に設置された19地点に通う通学コースがある。
教科学習は映像授業で行い、確認テストを受けた後に毎月リポートを提出する。この一連のルーチンワークと、5日間学校に通うスクーリングで高校卒業資格を得られる。生徒一人ひとりに担任が付き、コミュニケーションアプリのSlackでホームルームを毎日行っている。自宅でも先生や友達と双方向のやり取りが可能だ。
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