「言語技術」は社会人になってからも役立つ能力だ。
大学入試では推薦やAO(総合型選抜)の募集枠が増えている。そうした試験では小論文やディスカッションなど論理的思考力を重視する傾向が強い。そんな中、言葉と向き合い、自分の考えを順序立てて表現できる力を育てる高校が大学受験でも実績を上げている。
千葉|麗澤
言語技術をみっちり習得
千葉県柏市に校舎を構える麗澤(れいたく)中学校・高等学校は、「言語技術教育」という授業を行っている。
学校を訪れた日、高校1年生のあるクラスが、海外の文学作品の表紙に描かれた絵が表現していることについて話し合った。「砂漠は少年が歩く道を表している」「プロローグに出てきた湖が描かれている」など次々と発表が進む。次に、教室の中央に座席を円形に並べ、グループの代表が作者の主張や教訓について発表する。ほかの生徒たちは本に関連した歴史や用語の意味をタブレットで調べる。
これは、生徒自身で問いを立てて議論する「ソクラティック・セミナー」という授業形式。言語技術教育は、言語によって論理的に思考し、発信することを目的にしたもので、欧米では母語教育として古くから取り入れられてきた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら