通勤時間を節約できる、仕事の時間を自分で管理できるなど、労働者に多くのメリットがあるテレワーク。米SNS(交流サイト)管理ツール会社Bufferが実施した在宅勤務に関する調査「The 2020 State of Remote Work」では、世界のリモートワーカーのうち、98%が今後も在宅勤務を希望するという結果だった。米スタンフォード大学ビジネススクールのニコラス・ブルーム教授の研究によれば、テレワークになると、生産性が13%向上するという。
一方で、他人の目のない環境では、モチベーションを維持しにくいという人も少なくない。『ハーバード・ビジネス・レビュー』によると、リモートで働く人はオフィスで働く人より相対的にモチベーションが低い。仲間たちと協働して課題解決に取り組むといった仕事の楽しみなどが失われてしまうからだという。
「ズーム疲れ」で脳に負担
前出のBuffer社の調査では「コミュニケーション、コラボレーション不足」「孤独を感じる」という課題も挙がっている。テレワークにおける孤独は、現場の社員から相談を受ける産業医が最も危惧する問題だ。そしてそれに関係するのが、ほかの社員とのつながりや協働、コミュニケーションの不足・不全であろう。
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