有料会員限定

海外トップ大の魅力と実力 海外大|日本の大学を引き離す

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

入学後に専攻を選べる柔軟さに、優秀な日本の高校生は引かれる。

多くのノーベル賞受賞者を輩出するハーバード大学。近くにあるMITの授業を受ける学生も多い

特集「大学 シン・序列」の他の記事を読む

「27人中ゼロ」。これはベネッセが主催する海外大学進学向けコース「ルートH」で、海外大と東京大学の両方に受かった高校生のうち、東大に進学した人数だ。海外大といっても、世界ランキング上位にあるような米マサチューセッツ工科大学(MIT)や米プリンストン大学といったトップ校とは限らない。

ベネッセの大学社会人事業セクター長の藤井雅徳氏は、日本の高校生が海外大を選ぶ理由を「グローバルなレベルで最先端の教育を受けられるうえ、入学してから専攻を選べる柔軟さ」と指摘する。

リベラルアーツを標榜する米国の大学は、入学後に興味の赴くままに自由に授業を選択できる。幅広い分野から自らの関心やキャリアを考え、専攻を絞っていく。例えばハーバード大学の場合、卒業後の学位は文系の「Bachelor of Arts」か理系の「Bachelor of Science」の2つのみ。学生は専攻を選ぶものの、専門は大学院からとされており、学部での柔軟性は日本の大学と段違いだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
大学 シン・序列
PART3 受験に強い高校
東大が独走状態
海外大|日本の大学を引き離す
女子大|強みを発揮し高い就職率を実現
個性派|独自路線で存在感
インタビュー/関西学院大学 学長 村田 治
関西|教養のアップやリーダー育成に本腰
インタビュー/東京理科大学 学長 松本洋一郎
PART2 有力私立大の現在地
「教育・研究力」「就職力」「財務力」「国際力」でみる
国公立|個性的な学部が続々と誕生
慶応大|SFCはAO募集定員を100人増
京大|求む!野性的で賢い学生
インタビュー/東北大学 総長 大野英男
東北大|大学ランキングで初トップ
インタビュー/早稲田大学 総長 田中愛治
インタビュー/東京大学 総長 五神 真
PART1 変わるトップ大
インタビュー/AI戦略の第一人者 安宅和人
ルポ|バイト消滅で学生が困窮
大学 シン・序列
コロナ後に変わる名門校の条件
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内