オンライン授業で「速度制限」も。大学の支援策には濃淡。
大学をコロナショックが襲っている。例年なら、新入生を迎えてごった返すはずの4月上旬の早稲田大学。今年はその光景が一変した。キャンパスは門で閉ざされ、随所に「立入禁止」の貼り紙。周辺の人影はまばらだった。
早稲田は4月8日からキャンパスを閉鎖。4月6日から開始される予定だった春学期は5月11日からに延期され、すべての講義は原則オンラインで行われている。

4月8日から封鎖された早稲田大学のキャンパス。例年ならばサークルの新入生勧誘活動でにぎわう時期だが、構内は静まり返っていた(現在、立入禁止期間は5月末まで)
他大学も、東京大学は4月上旬から、慶応大学や立教大学は4月末から、明治大学は連休明けの5月7日からと、続々とオンラインでの授業をスタートさせた。
自宅待機を余儀なくされた学生の多くが直面するのが、経済的な困窮だ。都内の私立大学に通う大学院生の女性はこう打ち明ける。「コロナが家計を直撃した。父の仕事は4月からなくなり、転職したばかりの母は、コロナで就業開始日が先延ばしになっている。私が研究の合間にやっていた単発アルバイトもなくなり、母の失業保険などの蓄えに頼るしかない」。
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