──世界のトップ大学になることを目標としています。
2018年11月に総長に就任してから1年半、「世界で輝くWASEDA」を目標に改革を行ってきた。目指すのは、世界中の大学や実業界から、早稲田といえば「国際的に学術的意義のある研究をしている大学」「各分野で社会に貢献する人材を輩出している大学」と認識されること。20年かかるかもしれないが、そのときにはおのずと世界大学ランキングでトップ40には入るはずだ(注:現在のQS世界大学ランキングでは196位)。そこで必要なのは、世界に通用する優秀な研究者を獲得すること。教員には、将来自分を追い越すような人材を採用し育てる覚悟を持ってほしい。
──教育面では、文理共通の基盤教育を充実させてきました。
私が教務担当理事だった13年、全学共通教育を担う「グローバルエデュケーションセンター」をつくり、大学での学習で必須となり就職後も要求されるアカデミックツールを5つ定めた。①日本語のアカデミックライティング、②英語の発話とアカデミックライティング、③数学の論理的思考、④データ科学入門、⑤情報科学入門だ。数学やデータ科学は、法学部や文化構想学部など文系学部の学生にも多くの受講者がいる。
教育の成果は早くも出始めている。19年に、参議院選挙の結果をデータ科学で予測する学生コンペを開催したところ、優勝したのは理工学部ではなく、政治経済学部の学生。彼らは「データ科学入門」を受講しており、文理融合でデータ科学を使いこなしたよい例だ。
──政経学部で導入した数学入試を、ほかの文系学部でも実施する考えはありますか。
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