対策遅らせた診察基準 「財新」特約 疫病都市 第6回

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2月4日、武漢大学中南病院のICUの光景(写真:財新)

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※前回『第5回 さまよえる患者たち』から読む

新型肺炎の重篤患者をどうすれば救えるのか。武漢ではいま、医師たちが不眠不休で「死に神」との攻防戦を続けている。その最前線で彼らは何をしているのか。形勢立て直しのカギはどこにあるのか。

「彭主任、救急室で31歳の新型肺炎患者が急に心停止に陥りました。早く来てください。ICU(集中治療室)に搬送しますか?」

2月4日午後7時半、彭志勇にそんな緊急呼び出しがかかったのは、彼が執務室で財新記者と話し始めてまだ10分も経たないときだった。

彭は武漢大学中南病院のICUの責任者である。彼はすぐさま救急室に駆けつけ、この日搬送されて来たばかりの若い患者をICUに移すよう指示した。このとき、ICUの空きベッドは1台しかなく、決して容易な判断ではなかった。

「あの患者はまだ死ぬには早すぎる。何が何でも救ってやらねば」

死に神との奪い合い

「これが私の仕事の日常だよ。私は毎日、死に神と患者を奪い合う競争をしているんだ」

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