有料会員限定

青色申告と法人化、どちらがいい?フリーランスの税金対策 PART7|フリーと副業の税

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

事務所を法人化した実体験からわかったベストな形態。

(freeangle / PIXTA)

特集「税金対策」の他の記事を読む

個人事業主と法人、金銭面ではどちらが有利か──。フリーランスなら一度は考えたことがあるだろう。筆者もその一人。昨年、信用面を考えて個人事業主から法人化したが、初めての確定申告を控えやや不安。そこで改めてどちらが有利か検証した。

青色申告が有利

個人事業主と法人を比べる前に、個人事業主の申告形態、「青色申告」と「白色申告」の2つの違いを見ておこう。

税金面だけを考えたら、青色申告をしたほうが断然有利だ。確定申告の際、青色申告では、収入から経費を引いた「事業所得」からさらに65万円(簡易簿記の場合は10万円)を控除できるのに対し、白色申告では控除が受けられない。

控除後の所得は、所得税や住民税の税額計算の基になる「課税所得」になるが、65万円違うと税金にもだいぶ差が出る。

例えば、事業所得が350万円だった場合、青色申告での所得税額は14万2500円、白色申告では27万2500円になる。その差13万円。加えて、住民税も10%として計算すると、税額は青色が白色よりも6万5000円少なくなる。所得が増え税率が上がると、さらに差は開く。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
税金対策
自由化で事務所によって金額は異なるが…
自営業者の悩みどころ
PART7|フリーと副業の税
払いすぎにご用心
罹災・盗難時の控除方法
PART6 取り戻せる税
使いにくいから知られていない
控除と返礼品は魅力的だが…
配偶者居住権、生前贈与…
PART5|知らないと損する税
加入可能年齢上限を5歳引き上げ
年末調整、確定申告、FX、住宅購入…
PART4|基礎から学ぶ税
税制改正大綱の中身とは?
PART3 変わる税|元国税局のお笑い芸人が教える①
元国税局のお笑い芸人が教える②
インタビュー/自民党・税調会長 甘利 明
納めているのはどこ?
盲点を突く果敢な“挑戦"
国際社会がGAFA対策に本腰
PART2|企業と税
調査されるとほぼ申告漏れ指摘?
それでも選択肢はある
厳しさ増す節税術封じ、富裕層vs.国税 攻防の手筋
PART1|逃れられない税
国税庁が問題視
税金対策
トクする人 ソンする人
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内