毎年1000億円前後のキャッシュフローが発生。受信料は効率的に使われているのか。
毎年、受信料の10%弱が有価証券への投資に回されている。この事実を受信料を納める視聴者は知っているだろうか。
NHKは毎年度、財務諸表と決算説明資料をホームページで開示している。視聴者から徴収した受信料は、多少は内部留保に回していたとしても、毎年おおむね使い切っているのかと思いきや、さにあらず。一般事業会社の営業キャッシュフロー(CF)に該当する事業CFが毎年1000億円前後も発生し、その約半分前後を有価証券投資に回し続けた結果、総資産の過半を金融資産が占める事態になっている。
NHKのお金の使い方について、詳細に見てみよう。
費用の中で最も大きな割合を占めるのが国内放送費だ。番組制作費や全国への電波送信に必要な費用が計上されている。まずはNHKと民放キー5局(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)の番組制作費の合計を比較した。NHKは過去10年間で番組制作費が17%増加しているのに対し、民放キー5局合計は15%減っている。
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