「新システムが大きな武器。サービス向上で先行する」 みずほ銀行は次世代金融の競争で勝てるのか
銀行の3大機能は、金融仲介、信用創造、決済機能だが、もはや主戦場はそこだけではない。
――銀行を取り巻く環境が大きく変わってきています。
変革期にあることはもちろん実感している。その中で、銀行に求められている役割が変わってきている。これまで銀行は「金融機能の提供主体」だったが、「顧客や社会に対する課題解決」というビジネスへとシフトしていく。
――課題解決とは?
具体的に目の前にある課題は、中堅中小企業の後継者問題だ。日本には後継者が見つかっていない会社が127万社ある。大企業だと、米中問題、中東、ブレグジットという問題がある。さらには、中央銀行の金融緩和シフト、(債務不履行や企業倒産が一定周期で増加する)クレジットサイクル、環境問題も見なければいけない。
顧客がさまざまな課題を抱える日本は、いわば課題先進国だ。私は「課題解決のベストパートナーになる」と言っているが、この機能こそ銀行が求められている役割だ。
――今回の中期計画で掲げた「次世代金融への転換」とはどういう姿を指しているのですか。
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