外食やタクシー、中古車販売から日用品・食品メーカーまで。売り手市場でも着実に採用実績を残す企業はどんな工夫をしているのか。
就活ルールの見直しが議論される中、企業の課題は引き続き、人手不足時代にいかによい人材を獲得するかだ。人材を武器に快進撃を続ける企業は何が違うのか。
ブロンコビリー|社員の過半が入社3年未満 ウリは好業績
ワンオペや過重労働など、ブラックなイメージが付きまとう外食業界。そこで異彩を放つのが、国内に約130店のステーキレストランを展開するブロンコビリーだ。2017年卒から3年連続で100人超の採用に成功(19年卒は内定者が約120人)。今では社員の過半が入社から3年未満の若手だ。
同社は東証1部上場企業だが、本社が名古屋ということもあり知名度が低かった。店舗網拡大のために新卒社員の獲得を目指すも、当初は採用計画の未達が続いた。
転機となったのは、創業者である竹市靖公会長の「今年は100人採るぞ」との号令だった。従来は店舗のある関東、東海、関西のみで行っていた採用活動を、16年卒の採用から北海道や東北、九州へと拡大。知名度が低い無店舗地域では、大手就職情報サイトの合同説明会に出展しても学生に振り向いてもらえないため、大学が主催する学内合同説明会に目をつけた。「大学側が選別した企業」と認識され、学生に興味を持ってもらいやすいという。
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