大手企業人事トップが語る就活ルール廃止への本音。日本の就活の課題も浮き彫りに。
[座談会メンバー]
Aさん…流通大手 「今の学生のレベルではジョブ型採用は非現実的」
Bさん…電機メーカー大手 「経団連加盟企業だけに足かせがあるのは不公平」
Cさん…消費財メーカー大手 「ルールを決める主体は経団連でなくてもいい」
──経団連が就活ルールを廃止しました。
Aさん 廃止には反対だ。確かに現行ルールを無視し前倒しで採用を始めている企業はある。だが、規制があるからこそ今は多少のワルで終わっているともいえる。
本来なら、2015年卒の新卒採用まで適用していた3年次の12月エントリー開始、4年次の4月選考開始のルールがよかった。学生が長い春休みを使って就活に専念しやすいからだ。
ルールを破る企業はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの口コミで悪い評判が広がってしまう。これが抜け駆けを思いとどまる要因になっている。
Bさん 私は賛成だ。経団連に加盟する企業だけが足かせをはめられるのは不公平。エントリー開始を待たずに就活を始め、外資系やベンチャー企業に挑戦する優秀な学生層を獲得しづらい。
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