徐々に広がりつつあるAI面接。採用業務の効率化に加え、採用精度の向上にも挑む。
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面接時間は受験者1人当たり5分間だけ。回転ずしのように学生を回していく……。こうした採用選考は、数千人以上の受験者と向き合う大企業を中心に一般的だ。しかし、合否を決める網が粗くなる一方、落とされた側にも「何で判断されたのか」という不満が残ってしまう。
こうした課題を解決するツールとして期待されるのが面接の選考に人工知能(AI)を活用する「AI面接」である。経団連の採用指針廃止を契機に選考の早期化、長期化が懸念される中、時と場所を選ばないというAI面接の利点にも注目が集まりつつある。
実力はそうした“効率化”にとどまらない。使い方次第で選考の“質”も、人の面接以上に向上する可能性がある。今後、就活の新たなスタンダードになるのか。
時間をかけて質問 主観に左右されず
国内でAI面接導入のサービスとして展開されるのが、採用コンサルティング会社のタレントアンドアセスメント(以下タレント社、東京都港区)が開発した「SHaiN」と、米国で開発され、人材マネジメント会社のタレンタ(同渋谷区)が日本代理店を務める「HireVue」だ。
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