仁義なきEV電池バトル 供給不足で争奪戦へ

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EV普及で電池メーカーも投資を加速。需給逼迫の懸念も。

テスラ車の底面には約7000本の電池が並ぶ

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電気自動車(EV)の製造コストの約半分を占めるといわれる車載電池。市場の本格拡大を前に、電池メーカーによる投資が加速している。

パナソニックは米EVメーカーのテスラに、車載電池を独占供給している。同社の新車種「モデル3」の好調な受注を受け、米ネバダ州にある巨大電池工場「ギガファクトリー」への投資を前倒しで進めた。投資総額はテスラ、地元自治体と合わせて5000億円。2020年にギガファクトリーが完成すると、年間でEV50万台分の電池の生産が可能になる。

現在、リチウムイオン電池市場はシェア1位が韓国サムスンSDI、2位がパナソニック、3位が韓国LG化学。日韓勢の3強で世界シェアの約6割を占める(テクノ・システム・リサーチ調べ)。

韓国勢は独フォルクスワーゲンや独BMWなど、欧州の自動車メーカーに先んじて拡販している。さらなる取引拡大を狙い、サムスンSDIとLG化学はそれぞれ4000億ウォン(約400億円)を投じ、ハンガリーとポーランドに工場を建設中だ。

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