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ビジネス #EVショック

Interview | カート・ケルティ●元テスラ電池部門統括 数年後に電池が足りなくなる

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EV普及に伴い、車載電池の需要が膨らんでいる。

EV市場はこれから急拡大するが、車載電池市場は急激には伸びない。供給能力が限られているからだ。今すぐ大規模な投資が始まらないかぎり、数年後には電池が不足するだろう。

テスラとパナソニックはギガファクトリーに大きな投資をしているが、他メーカーはそこまで投資していない。結果、近いうちに電池メーカーが顧客を選ぶ時代が来るだろう。電池メーカーが投資しなくても、自動車メーカーが「資金は出すから工場を作ってほしい」と要請するケースも増えそうだ。

いま多くの自動車メーカーは複数の電池メーカーと同時に付き合っている。それでは電池メーカーは巨額投資に踏み切りにくい。投資を実現するには、特定の企業との深い関係を作らないとダメだ。そういう状況になれば、電池不足を回避できるかもしれない。

前テスラ電池部門統括 カート・ケルティ Kurt Kelty●1991年、松下電器産業(現・パナソニック)に入社し電池部門の要職を歴任。2006年にテスラ入社、17年7月まで電池部門を統括。

──車載電池の進化による航続距離の長距離化は、どこまで進むと考えるか。

現行のEVはすでに500kmぐらいまでは走れる。ただ、これ以上長くする必要があるかどうかは疑問だ。日常的生活でそれ以上走ることはまれだからだ。それなら最終価格をより安くできるような開発に専念したほうがいい。そもそも、EV化で車のライフサイクルは長くなる。いまガソリン車は累計15万マイル(約24万km)ぐらいが寿命だが、EVだと将来的には50万マイル(約80万km)は走れるようになる。電池やモーターが持つからだ。そうなれば、EVの購入価格が高くても、使用期間全体のコストで考えればEVのほうが安いという判断になる。

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